荻原美里さんのExhibitionに行って来ました

先日、東京ミッドタウンの3階にあるStyle Meets People というセレクトショップで行われています荻原美里さんの夏のExhibitionに行って来ました。
Style Meets Peopleさんは、上質な暮らしのモノを扱う上品でハイセンスなお店さんです。

今回のテーマは、

「Where I want to live. Where you want to live?」

「暮らしたい場所」暮らしをテーマにされたものでした。



この1年半、私たちはある意味様々な事について考える機会と時間を得ることが出来ました。
仕事、家族、友人、政治、環境、平和、健康、学問、趣味、街、家などなど、否応なく多くの事について思いを廻らしたのではないでしょうか?

暮らしというのは、人生という言葉に置き換えても良いと思います。その多くのものに対して正面から向き合うことは、つまり自分自身と向き合うことだったと思うのです。

向き合った自分とはいったいどんな人間で、何が好きで、何が嫌いで、何に興味があって、何を求めて、どう生きていきたいのか。それを全部含めて「暮らしたい場所」ということかも知れません。

作品は、森であったり、海であったり、シャツであったり、窓であったり、ガラス食器であったり、人であったり、動物であったりしました。
今の自分にとって、何が心地よいのか?

そんな事を、淡々としかし確実な意思を持って描き出された作品群であったと思います。

そんな作品たちとStyle Meets Peopleさんは何だかとてもマッチしていて、力の入らない確固たる信念とでもいうのでしょうか、そんなものが暮らしというテーマの中で溶け合っているように感じました。

私はいつも、「荻原美里さんの絵には物語がある。」そんな事を言っていると思いますが、それは彼女のありとあらゆる視点にブレがなく、生きる強さを持ち合わせる人だけにある寄り添う優しさを感じるからなのだと改めて思いました。
彼女によって描かれた作品には、彼女の目の前に映し出される風景や記憶の片隅にある出来事や切り取られたシーンに、彼女の慈しみの心がそのまま投影されているのだと。

この個展が終わる8月くらいには、また徐々に荻原さんの作品をご紹介していかれること思います。

またどんな作品をご紹介できるか、楽しみでなりません。

個展は8月8日までですが、今回の個展に出品された作品は全て売約済みとなったとの事ですが、展示は続きますので、是非一度荻原美里さんの絵に触れて見てください。

物語がそこに浮かんでくるはずです。





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