大変遅ればせながら『韓流ドラマ』に嵌ってしまいました!VOL.1



コロナで身動きが取れなくなった7月のとある日、高校時代からの友人夫妻のお家にお邪魔したことから

『韓流ドラマ』

にすっかり嵌ってしまうことになりました。

45年に渡り親交を深め続けているこの友人夫妻は、私共夫婦にとってはもう親しいを何処か通り越した、
居なくてはならない、居なくなったことが想像できないほどの存在の二人であります。

この長きに渡り同じ深さで親しくし続けていられるのは、勿論友人夫妻の春風の様な何処までも優しい温かさがベースに
あるのですが、もう一つ大きいのは

「実に趣味が合う!」

という事であります。そしてその方向性と感じる深さやポイントの様なものが他人とは思えないほどのシンクロともいうべき
レベルで共感・共有できる。そんな友人なのです。

そんな彼らが、私たちが着くや否や『韓流ドラマ』がいかに素晴らしいかを滔々と語り始め、お邪魔していた5時間余りを
ほぼ『韓流ドラマ』の話しで終始したのでありました。

また、その熱量たるや物凄く、途中途中私が飽きない様に韓流ドラマの解説YouTubeなどを挿んで、何本かの

『本気でお勧めする韓流ドラマ』

を教えてくれた訳です。

ご主人の方も私も学生時代は映画研究会に入っており、学生映画を作っていましたので映画や映像にたいしては
他の人たちよりもちょっとだけ詳しいと思いますし、間違いなくちょっとだけ好きであると思います。

ましてや彼はCM制作会社の役員さんでありますので、プロの目からの大推しという事になります。

お家に伺う前のLINEでのやり取りでは

「最近韓流にドハマりして、毎日癒されてます」

なんていう事を言っていましたが、まさかこんな熱量になっているとは知らなかった為、少々面喰いながら彼らのお家での 時間を過ごしたわけです。

私の奥さんはというと、10年ほど前からにやはり『韓流』にかなりの深さで浸水しており、彼らの熱い韓流話を

「やっとのことで我が意を得たり!」

とばかりに喜んで話に参加しておりました。
その日の私と言えば、盛り上がった外国人3人に囲まれているかのようで、分かる様な分からないような話を頷きながら聴くのが精一杯でした。

『冬ソナ』に代表される所謂韓流ドラマ第一次ブームというと、もうかれこれ20年弱前になると思います。
当時日本のオバさまたちが熱狂した頃には私は韓流に何の関心もなく、寧ろ

「何だかなー、、、」

そんな思いで、作品を見もせずにその熱狂ぶりをかなり冷ややかな目で見ていたように思います。

純粋な恋愛物語、、、、ヨン様????

「勘弁してくださいよ!」

間違いなくそんな感じで斜め45度下を見るような目でその様子を見ていた訳です。
それでも全く見たことがなかったわけではなく、根っからのドラマ好きとしましてはどこか途中の一話を見て、

「やっぱりな!」

そういう感じで。

それから約8年が経ち、ちょうど今から10年ほど前、うちの奥さんは介護の仕事での無理が祟り重度の椎間板ヘルニアを発症してしまいました。
全く立つことが出来ないほどの重症でした。
そこで、ネットであれやこれやとヘルニアの名医の先生を調べていましたところ、たまたま家からそう遠くないところにA病院と言うところがあり そこにいらっしゃるM先生という方を見付けました。
早速、その病院に奥さんを連れて行きM先生に看て貰いたい旨を病院に伝えたのですが、紹介状がないとどうとかで、なかなか見てもらうことが出来ませんでした。

しかし、「はいそうですか。仕方がないですね。」

元来そう物分かりの良い方ではなかった私は、伝家の宝刀

「そこを何とか!!!」

で押し切りやっとの思いでM先生に看て貰うことが出来、手術を受けることが出来る様になりました。多少ゴリ押しはしてしまいましたが、外ならぬ奥さんの腰の話しですので 本当にほっとしたのを覚えています。

手術はして貰えることになったものの、そこは大人気の先生ですので何と3か月待ちという事になってしまいました。 それでも、腰は一生もの!しかなく奥さんは長い寝たきりの生活を送ることになりました。

そんな中で、彼女が見つけた唯一の楽しみが

『韓流ドラマ』

だった訳です。

 それこそ本当に寝たきり状態でしたので、出来る事はテレビを観る事だけと言っても過言ではなかったですし、痛みを忘れる救いはそれしかなかった事も彼女が『韓流ドラマ』に引き込まれて行った理由として充分であったと思います。
そしてその当時の私には理解することさえなかったのですが、そのドラマのレベルの高さがあってこそ、奥さんは嵌って行ったのだと思います。

全てBS放映のものですが『韓流ドラマ』を見続けて10年、彼女はこのキャリアを持ってますので、私の友人夫妻の沸騰するような『韓流ドラマ』談義に軽々と応じておりました。 オタク度の高い私の友人(ご主人)の話す詳細な情報には驚いていましたが、キャリアにものを言わせて対等に渡り合っていました。いや、寧ろ聞き役に回る横綱相撲の様でもありました。

そんな話の中で、友人夫妻特に旦那さんの方が私に「これは素晴らしいから是非観て!」と教えてくれたのが、

『刑務所のルールブック』



『My Dear Mister』



この2本でした。
しかも見るのはこの順番が望ましいとの事なのです。 
何故この2本でこの順番なのか、その時の私には全く分かりませんでしたが、10本ほど観た頃に大きく頷くことになるのです。

「もし興味が湧いたなら兎に角まずこの2本を! 」

兎に角その時はそういう事でした。

友人宅から帰宅後、この2本を見るべく早速Netfrixに入りました。
割と軽い気持ちでNetflixに入ったその日から、想像もしていなかった怒涛の韓流ドラマ漬けの日々となって行きます。コロナ禍の引きこもり生活は『韓流ドラマ』ための時間となって行った訳です。

あっ、言い忘れました。術後の奥さんなのですがそれはそれは見事に完治し、10年たつ今も腰の痛みを訴えたこともないですし、術後によく聞く足のしびれ感も全くありません。
あの時M先生に手術をして頂いて、本当に良かったと心から感謝しております。



~つづく~

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