「私の好きなモノそして人」〜テレビドラマって観ますか?~ VOL.14「1983年の+α」
1983年、その他の話題作が幾つかあましたが、VOL.12で書きましたTBSの金ドラシリーズが、私にとっては強烈過ぎて、他のモノの印象が薄れているのと、後は話題作でも割と好き嫌いがはっきりしているので全く見ていないものがあります。
お気付きかも知れませんが、私のドラマ遍歴にNHKのモノが出てきません。
実は私は、何がきっかけかは忘れましたが、ある種意思を持ってNHKを観ていませんでした。
50を過ぎてからは観る様になりましたが、それまでのNHKのドラマ作りが朝ドラから大河まで、ずっと好きになれなかったのです。
私が子供だったのかも知れませんが、画角の捉え方も何だかお決まりでNHK独特の雰囲気があり、題材に冒険もなくて、今感に大きく欠けている気がして、どうにもこうにも見る気がしなかったのです。
83年には『おしん』をやっており世間では大騒ぎでしたが、見るには見ても私の触手は一切動かなかった為、数回で見るのを止めました。
今ではNHKドラマは、プレミアムドラマやドラマ10などの割と遅い時間にやっているモノなどはかなり面白いものが多く、寧ろ民放よりも冒険的、挑戦的であるような気さえします。
スポンサーの目を気にするこのコンプライアンス重視時代には、勿論視聴率は大事でしょうが、視聴率が最重要事項ではないというポジションからの作品作りが出来たり、少しきわどいところを抉ったり出来るNHKは、良い立場にいるのかも知れません。
これは昔から私が感じていることなのですが、日活ロマンポルノに出演していた力ある女優さんたちを、テレビとしていち早く迎え入れていたのはNHKだった気がします。
その後、お茶の間にスッと溶け込むように日活ロマンポルノ出身の女優さんたちは民放ドラマにも出始める。そんな素敵な役割をNHKは果たしていたと思われます。
「スポンサーの目を気にしなくて良い」
というのは、大きなことなのですね!
また、外注というウルトラCを使って外部の血を導入し始めてからは、ドンドン面白くなってきている気がします。
近年のNHKドラマにつきましては後日しっかり書こうと思います。
その他にも観ていなかった話題作がありましたが、それについてはチャンと観ていませんのでコメントが書けません。
何にしてもドラマはTBS時代に入っていた様です。
そんな中でも、金ドラ以外で一つだけ観ていたのが
長渕剛主演の
『家族ゲーム』です。。
『家族ゲーム』の内容は、皆さんお判りでしょうから書くことは止めにしておきます。
しかしながら、この時の長渕剛は良かったです!
三流大学の貧弱な体つきだけど、破天荒で気骨がある家庭教師を見事に演じていました。
この頃の長渕剛を、僕は好感を持って観ていました。
腕力はないけど、負けん気は人一倍!みたいなところが本人と主人公がオーバーラップし凄く良かったのです。
何しろ、人として可愛げがあった!のです。貧相な体つきというのがその可愛げの一つかもしれませんが、「弱くたって、負けない!」そんな人を見ていると、人は応援したくなるじゃないですか。そして愛情を向けたくなるってもんです。
それが、『とんぼ』でやくざの役をやって以来ドンドンおかしなことになって行って、今に至る感じです。
彼は多くのファンを持ちますし、あれだけの吸引力があるので、私などがとやかく言っても始まりませんが、兎に角私はあの頃の彼が好きでした。
「順子、君の名を呼べば僕は切ないよ、、、、」
同じ年、同名タイトル『家族ゲーム』で映画が公開されました。
松田優作主演、森田芳光監督・脚本です。
これは面白い映画でした。
アクション映画の多かった松田優作が、何とも得体のしれない家庭教師を演じ、次男を家庭教師吉本にあずけた沼田家族も全員、普通に見えて全く普通でない。
沼田家の次男は宮川一朗太、そして両親は伊丹十三、由紀さおりと脇を固める皆さんも素晴らしい好演でありました。
世の中の普通って何?常識って何?優しさって何?
そんな事を巧みなシナリオとカメラワーク、演出力、そして役者陣の力で淡々と少しアーティスティックに描いた作品でした。
夕食を全員が横に並んでカメラが舐めて行くシーンが何回か出てきますが、このシーンが忘れられません。素敵な映画でしたね。
二つの『家族ゲーム』。全く違うものですが、私は両方好きな作品です。
83年には、その他に
石黒健の『青が散る』(八木康夫 企画・演出)や堀ちえみの『スチュワーデス物語』、『積木くずし』何れもTBSですが、これらは殆ど見ていなかったので、残念ながら書くことが出来ません。悪しからず。
洋楽でも、マイケル・ジャクソンがブレイクした記念すべき年でもありました。
「ビート・イット」「スリラー」「ビリー・ジーン」などが大大ヒット!
それこそ、ここから数年時代を独り占めしたようなマイケル・ジャクソンの時代と言って良いでしょう。
これらのミュージックビデオがテレビで流れた回数は計り知れません。
そして、このミュージックビデオ存在とその価値を大きく変えたのも彼でした。音楽にもエポックな存在が登場した訳です。
因みに、この年はやった洋画は
アイリーン・キャラ・の歌声で印象深い『フラッシュ・ダンス』でした。
ダンススタジオで椅子に座ってのけ反ったジェニファー・ビールスが水を被るシーンも目に焼き付いていますね(笑)
これで、長い長い1983年の話は終わりにしたいと思います。
~つづく~
お気付きかも知れませんが、私のドラマ遍歴にNHKのモノが出てきません。
実は私は、何がきっかけかは忘れましたが、ある種意思を持ってNHKを観ていませんでした。
50を過ぎてからは観る様になりましたが、それまでのNHKのドラマ作りが朝ドラから大河まで、ずっと好きになれなかったのです。
私が子供だったのかも知れませんが、画角の捉え方も何だかお決まりでNHK独特の雰囲気があり、題材に冒険もなくて、今感に大きく欠けている気がして、どうにもこうにも見る気がしなかったのです。
83年には『おしん』をやっており世間では大騒ぎでしたが、見るには見ても私の触手は一切動かなかった為、数回で見るのを止めました。
今ではNHKドラマは、プレミアムドラマやドラマ10などの割と遅い時間にやっているモノなどはかなり面白いものが多く、寧ろ民放よりも冒険的、挑戦的であるような気さえします。
スポンサーの目を気にするこのコンプライアンス重視時代には、勿論視聴率は大事でしょうが、視聴率が最重要事項ではないというポジションからの作品作りが出来たり、少しきわどいところを抉ったり出来るNHKは、良い立場にいるのかも知れません。
これは昔から私が感じていることなのですが、日活ロマンポルノに出演していた力ある女優さんたちを、テレビとしていち早く迎え入れていたのはNHKだった気がします。
その後、お茶の間にスッと溶け込むように日活ロマンポルノ出身の女優さんたちは民放ドラマにも出始める。そんな素敵な役割をNHKは果たしていたと思われます。
「スポンサーの目を気にしなくて良い」
というのは、大きなことなのですね!
また、外注というウルトラCを使って外部の血を導入し始めてからは、ドンドン面白くなってきている気がします。
近年のNHKドラマにつきましては後日しっかり書こうと思います。
その他にも観ていなかった話題作がありましたが、それについてはチャンと観ていませんのでコメントが書けません。
何にしてもドラマはTBS時代に入っていた様です。
そんな中でも、金ドラ以外で一つだけ観ていたのが
長渕剛主演の
『家族ゲーム』です。。
『家族ゲーム』の内容は、皆さんお判りでしょうから書くことは止めにしておきます。
しかしながら、この時の長渕剛は良かったです!
三流大学の貧弱な体つきだけど、破天荒で気骨がある家庭教師を見事に演じていました。
この頃の長渕剛を、僕は好感を持って観ていました。
腕力はないけど、負けん気は人一倍!みたいなところが本人と主人公がオーバーラップし凄く良かったのです。
何しろ、人として可愛げがあった!のです。貧相な体つきというのがその可愛げの一つかもしれませんが、「弱くたって、負けない!」そんな人を見ていると、人は応援したくなるじゃないですか。そして愛情を向けたくなるってもんです。
それが、『とんぼ』でやくざの役をやって以来ドンドンおかしなことになって行って、今に至る感じです。
彼は多くのファンを持ちますし、あれだけの吸引力があるので、私などがとやかく言っても始まりませんが、兎に角私はあの頃の彼が好きでした。
「順子、君の名を呼べば僕は切ないよ、、、、」
同じ年、同名タイトル『家族ゲーム』で映画が公開されました。
松田優作主演、森田芳光監督・脚本です。
これは面白い映画でした。
アクション映画の多かった松田優作が、何とも得体のしれない家庭教師を演じ、次男を家庭教師吉本にあずけた沼田家族も全員、普通に見えて全く普通でない。
沼田家の次男は宮川一朗太、そして両親は伊丹十三、由紀さおりと脇を固める皆さんも素晴らしい好演でありました。
世の中の普通って何?常識って何?優しさって何?
そんな事を巧みなシナリオとカメラワーク、演出力、そして役者陣の力で淡々と少しアーティスティックに描いた作品でした。
夕食を全員が横に並んでカメラが舐めて行くシーンが何回か出てきますが、このシーンが忘れられません。素敵な映画でしたね。
二つの『家族ゲーム』。全く違うものですが、私は両方好きな作品です。
83年には、その他に
石黒健の『青が散る』(八木康夫 企画・演出)や堀ちえみの『スチュワーデス物語』、『積木くずし』何れもTBSですが、これらは殆ど見ていなかったので、残念ながら書くことが出来ません。悪しからず。
洋楽でも、マイケル・ジャクソンがブレイクした記念すべき年でもありました。
「ビート・イット」「スリラー」「ビリー・ジーン」などが大大ヒット!
それこそ、ここから数年時代を独り占めしたようなマイケル・ジャクソンの時代と言って良いでしょう。
これらのミュージックビデオがテレビで流れた回数は計り知れません。
そして、このミュージックビデオ存在とその価値を大きく変えたのも彼でした。音楽にもエポックな存在が登場した訳です。
因みに、この年はやった洋画は
アイリーン・キャラ・の歌声で印象深い『フラッシュ・ダンス』でした。
ダンススタジオで椅子に座ってのけ反ったジェニファー・ビールスが水を被るシーンも目に焼き付いていますね(笑)
これで、長い長い1983年の話は終わりにしたいと思います。
~つづく~
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