初のポップアップショップ（３）

2日目は納品もなかったので、奥さんと二人で電車に乗って、お店に向かいました。

この日は、ガラス作家の午前中に木村俊江さんにいらっしゃって頂きました。お店に直接送って頂いた新商品も数店あり、その中で目を引いたのが、「鉄とガラスの燭台」でした。
2作品あり、一つはドリルの様な鉄の先にガラスの燭台が付いたもので、もう一つは60㎝×３㎝くらいの鉄の板の下部を三角に折り曲げ、折り曲げた所に透明のガラスの燭台が付いているもので、これは置物というよりは掛物といった感じの、まるで刀を思わせる作品でした。

この2つは今までの木村さんの作品とは違い、実用品でありながらも、アートオブジェの要素が強い2作品でありました。
どちらも、極めて木村さんらしい個性に溢れていて、実に素敵な作品でした。
ただそういった感じの作品ですので、売れるかどうかは何とも分からなかったのですが、この2つはその日を含め、僅か1週間の間に売れてしまったのです。

一つ目は、木村さんと入れ違う様に来てくれた、親友夫妻の奥さんが一目ぼれで買ってくれました。このご夫妻は、二人とも高校時代からの友人で未だに家にお邪魔したりしている40年以上に渡る長い付き合いです。そして、Artistsanの上顧客さんでもあります。

彼女は

「河野君、何これ！？」

木村さんのドリル型のタイプを見るなりそう言いました。

「木村さんの新作。燭台だよ！」

と私が言いますと、彼女は

「私これ好き！」

と言って手に取ってずっとそれを眺めて、

「買います！」

この人は本当に直感的な人であるのですが、相当気に入ってくれた様子です。

「それ、いいよねー！」

私が同意するように言うと

「凄くイイ！、、、、私、これ好き！」

彼女は時々こんな中国人風の言い方をする時があります。（笑）

そう言って、お買い上げいただきました。こういう嬉しい顔を直接見るのがたまらない訳です。出会うべくして出会った人とモノ。出逢いの瞬間の顔。
旦那さんも大変気に入ってくれて、今ではリビングに飾ってくれており、蝋燭を買い集めているようです。（笑）

その後ほぼ1週間、もう一つをInstagramに載せました割とすぐに、オーダーが入りました。これは、お世話になっている車のABS修理のスペシャリスト、Ｊスクエアの永井さんにご購入頂きました！

木村さんの新境地、これからが面白そうです！！！

その日は、午後から書家の高尾綵舟さんが来て下さり、夕方には楽書きエーターのYOSHIさんが、各々にいらして下さったお客様に即興でお名前を書いてくれたり、楽書きをして下さったりのイベントでお店を盛り上げてくださいました。

高尾綵舟の江戸ことばシリーズ「すっとこどっこい」（小）も、元の会社の同僚の方にお買い求めいただきました。

夕方に、初日に来て下さったChuuiの坂本さんが、気になるのでとおっしゃっていたのでお取り置きしておいたHARRIS WHARF LONDONのブルーのコートを、取りに来てくださいました。リクエストして、送って頂いたお写真がこれです。素敵な写真にビックリ！！！

こうして、2日目も多くの方に助けて頂きながら楽しくお店が出来ました。

明日は、いよいよ最終日です。準備に掛けた時間を考えると、あっという間です。

若い頃、奥さんが2時間もかけて作った料理を、私が5分で食べてしまうときがありましたが、彼女は恐らくこんな気持ちだったんだろう！？なんてことが頭に浮かんできました。

さあ、後1日！頑張りましょう！！！

今日も皆さんありがとうございました！

～つづく～